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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Prologue ( No.6 )
- 日時: 2010/04/01 13:57
- 名前: 律 ◆tdNM0cwS6s (ID: 0vH/svqy)
■第一章 02
「……何で。」
目を細めて俺をにらむ。いかにも迷惑そうな顔で。
俺はこの反応を待ってたのか、いや違うだろ。
「何かお前の応答にわろた。んで、ダチ。」
「理由じゃなくないか、」
「理由にして。」
「分かった。」
「よっしゃ、俺の勝ち」
「あ、そう。」
………あれ。何かこいつやけにあっさりじゃないか!
ものすごいペースで話が進んで戸惑う、俺。
「名前は。」
…まあいいか、思い通りいったし。うん。…いやでも、一応聞こうか
「いいのか」
「あんたがいっただろが」
「そうですが、やけにあっさりだなー…と」
「だってさ…。まあ、いいじゃない」
何かいいたげに話を打ち切られた。
そういえば、と自分の名前を言う
「夜洸」
「莉倖」
こいつはムダが嫌いなのか?間を持たずに発言する。
「変な名前だな、」
「お前もだろうが」
「あ、そうか。」
「じゃ、またいつか」
帰ろうかと思い、立ち上がる。
莉倖は腕を頭の下に乗せたまま、横目でこちらを見て
「どこかで、な」
と、呟いた。
俺は軽くおじぎ(?)をして、帰った。
*
思い切りベッドに倒れこんだ。
……展開が速くないか、
何だ今日は。何故あんな事を言ってしまったかと考える。
が、頭がまわらない。
ぐぅぅうう
腹は本当に鳴るもんだ。腹へった、と台所へ走る。
お湯を沸かしてミュージックプレイヤーを手に取る。
むなしく広い部屋の静けさをかばうかの様、大音量で頭の中に音楽を流す。
彼女にあった何か。…それか。
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