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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 第三話 到着 ( No.13 )
- 日時: 2010/04/05 00:09
- 名前: 紅沙祁 (ID: e65Hbqlh)
「何だ、これは……!」
ハルサ城から来た軍の司令官は村の惨劇を見て愕然とした。
まだあちこちから火が出ている。
「ハイズか……生存者がいないか、くまなく探せ!」
兵士達が一斉に散らばる。
ハルサ城とソルズ村は関係良好で、定期的に互いの城(村)へ行くという条約を結んでいたのが不幸中の幸いだった。
司令官はしばらく門の所で待機していたが、瓦礫が落ちた音が聞こえ、横を見やった。
するとそこには、泣き疲れて父の近くに座り込んでいたシャエルの姿があった。
「全く兵士達め……近くの方にばかり注意が怠りよる……」
ぶつぶつ言いながらも、司令官はシャエルの方へと馬を進めた。
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