ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

第一章 旅立ちの日 ( No.6 )
日時: 2010/03/31 13:27
名前: 紅沙祁 (ID: e65Hbqlh)

>めだかさん

良かったです♪
友達とメールしてる時も敬語なんですか!?
私も急にタメ口というのは無理なので、敬語で……。
友達になれて嬉しいです!
お互い頑張りましょう!

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「ねえ!!お母さん!お父さん!目を開けてよ!ねえ!!」

周りは一面火の海。
まだ幼い少年の横には、二人、人間が倒れており、
少年は一生懸命にその二人をさすっていた。
しかし、それはもはや人間とは呼べなかった。
真っ黒に焦げた体から、灰が空中へ舞っていく。
肌色の部分など、これっぽっちも無い。
その光景は見るに耐えなかった。

「うわああああああああああ!!」

そこで、目が覚めた。
カーテンの隙間からやわらかな朝日が射し込んでくる。
上半身だけベットから起こし、下を寝ぼけた目で見つめる。

「また、あの夢……」

しばらくそのままだったが、足にかかっている毛布をはらいのけ、ベットの下においてあるスリッパを履いて、リビングに向かった。

「おはよう。シャエル」

リビングのドアを開けた音が聞こえたのか、フライパンから目を逸らさず、キッチンの女性が言う。
明らかに40を越えていた。

「おはよう、メビイおばさん」

もちろん、『おばさん』と付けるのには訳がある。
リビングに立っている女性は、シャエルの養母だ。
シャエルの両親は、シャエルが幼い頃に殺された。