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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 第1話 上からの訪問者 ( No.106 )
- 日時: 2010/04/16 15:58
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)
炎とは、少量ならば有効だ
しかし、膨大な量の炎は森や町を焼き去る
それは炎に限った事ではない、
魔力とて、力ですらそれに当たる
全ての物が当てはまる
悲しいことに、正義感すらそれだ。
そんな物が世の中に出回っている
それは時に、世界を滅ぼす原因となる。
「オイオイ、マジかよ。何時間戦えばあいつ等は気が済むんだ!?」
「気にするな、馬鹿どもは放って置くに限る。マリア、例の件はどうした?マジックボックスが暴走したと聞いていたが」
「ええ、それは私が自ら始末しました」
「そうか、では清掃活動の件はどうした?」
「それは俺がやっておいた」
「そうか、シュイ。ご苦労だったな」
2人の馬鹿が戦闘訓練を行っている横でのんびりと
5人がコーヒーを飲みながら話し合う、
何てシュールな絵なんだろう。
そんな風に見ながら紅破を狙う何かが天井から見上げる。
「なんて隙の多いホムンクルス、この距離からでも首が刈れちゃう」
そうつぶやくのと同時にサタンが気づいたらしい
「君もこっちに来ないか?」
「1代目魔王、貴方は何故我々を裏切ったのですか?」
「・・・・・・・・・・正義感が悪意に勝った、とでも答えておく。殺しに来たのならば結構、私が相手をしてやろう」
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