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第2話 実力  ( No.110 )
日時: 2010/04/17 20:15
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)

「どうした?来ないのか、それならばこちらから・・・」

と、言葉の途中で十字架のペンダントを引きちぎった。
サタンとは、大悪魔だ
悪魔が十字架をしているのはとんでもない矛盾のはずなのに
十字架を首にかけていた意味はすぐに分かった。

「行くぞ」

と言い、相手に手をかざすと腕がねじ切れた。
それを見てサタンは満足そうにしている
いつもの姿じゃない。

「ク…まさかここまでやれるか、魔力の量が伊達じゃない」
「貴様に褒められても嬉しくは無いな、次…逝くぞ?」

と言い相手の足元が青白く光る。
そして下から光が相手を貫いた
周囲は血に染まっているが、
攻撃の手は休めない。
その飛び散った血で魔方陣が形成されていく
そこから放たれる魔術は相手の魔力を吹き飛ばした。

「大丈夫か?すぐ楽にしてやる」
「コイツは…油断しすぎね」

黒い刃がサタンの胸を貫くが、
平気な顔をしている。
相手はもう死を待つしかなかった
その死は足音をどんどん早めていく。

「さあ、散々甚振ってきたが気が変わった。貴様も私の仲間にならんか?」
「フン、どうせ…NOって言ったら殺すんでしょ?」
「さあな」
「仕方ない」
「ようこそ、時代の夜明け…時の横断幕へ」