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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 第8話 政府からの勧誘 ( No.132 )
- 日時: 2010/04/21 16:07
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)
「あのな、もう少し加減ってものをしろ。このピ—————!」
「そんな言葉は良くないぞ」
「黙っておけこのピ————!」
「いい加減にしなさい」
今のやり取りの内、最後の言葉はここの5人の誰の物でもない。
まして、まだ町から脱出してきていない黒刃の物でもない
その声は、すぐ近くの使者の言葉だ。
「貴方がR-5000+、ハルですね?」
「何か御用で?」
「ええ、私達は政府直轄のバイオロイド研究開発機構の者です。貴方の身柄を保護しに参りました」
政府直轄のバイオロイド研究者!?
冗談ではないが、ここは捕まって様子を見たほうが良さそうだ。
「分かった、そのまま付いていく」
「貴方は聞き分けが良くて助かります」
言われるがまま、近くのヘリへ乗り込もうとしたときだった。
あの言葉が放たれたのは・・・。
「よし、HAL以外は撃ち殺せ」
武装兵が4人にバズーカを向ける。
チョットやそっとの銃では確かに死なないが、
バズーカは規格外だ。
「抵抗はするな、こっちには人質が居る」
「誰が…人質?貴方の事かしら?全員バズーカを地面において手を頭の後ろに組んで!」
曲刀がリーダーらしき使者に突きつけられるがバズーカを地面に置こうとはしない
むしろ殺りたければ殺れ、こっちには関係ないとでも言っているようだ。
「いい、そいつ殺せ。このピ————共は俺らでどうにかする」
紅破が敵を睨みつけた。
その眼は恐ろしく深い紫の孔が全てを吸い込み消し去るような殺気を醸し出している
その隙にマリアが空中に電撃を走らせ金縛りにあっている奴等を次々となぎ倒していく
その横で、苦しそうに武装兵が次々と息絶え倒れていくそれを見てシュイが笑みを浮かべている。
「私達を殺せる物なら・・・」
「殺してみろよこのピ-・・・」
「暴言はいい加減にしろ」
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