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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 第9話 潜入 ( No.135 )
- 日時: 2010/04/21 21:25
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)
「まったく、とんでもない馬鹿共だ」
「言うな紅破、だから人間やってんだ」
「もういいから、今後は何処行くか決めない?」
5人が考え込む。
当然逝く所の当てなど無いが、
素晴らしいアイデアを思いつく奴が
5人も居れば誰かが思いつく。
「あのさ、唐突だけどあのヘリ、オートパイロットだよな?」
「そうみたいだけど…それがどうかしたの?シュイ」
「政府の研究機関を潰しに行くのはどうだ?」
5人も居れば、無茶を言う奴もいるが
5人も居れば無茶ではない場合もある。
その提案を全員が呑み、ヘリに乗り込むと
エンジンがかかった。
『目的地は、第2研究施設。到着予想時刻、午後6時』
へりが喋った!
…ワケではなく、音声案内だ。
慣れない手つきでパネル操作をするロゼ
それを見て
マリアが電撃で遠隔操作をしたらしい、
ヘリがプロペラを回し始めた。
プロペラはどんどん速さを増し、
機体が浮き上がる。
『目的地、第2研究施設。到着予想時刻、午後6時です。出発しますか?』
「もちろん」
シュイがパネルの横についていたEnterキーを押すと
ヘリは飛び立った。
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