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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 第1話 シドルア諸島 ( No.137 )
- 日時: 2010/04/23 16:44
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)
ヘリが飛ぶ。
ヘリの行く先は第2研究施設だが、場所までは分かっていない。
ヘリはただ、南へと飛んでいく。
「まさか、シルドア諸島の方へ向かってるのか?」
「その様ね、紅破」
「冗談じゃねえ、シルドアの魔物は北の雑魚とはワケが違うぞ!その様ね、じゃねえ!マリア!」
「マリアに言ってもどうしようもないでしょう?文句ばっかり言ってると、このヘリから突き落とすよ?」
この世界は、5つの地域に分けられる。
赤道付近のエデンと呼ばれる都市部
北のアイスバーグ諸島
西のシェリア大陸
東のヘルディア都市部
そして南のシルドア諸島。
人類は北で誕生し、南下していったが
魔族は逆に南で誕生し、北上していったのだ。
そのせいか、南の魔物はとてつもなく古く強力な術を使い、力が全ての無法地帯である。
この世界の人類は、赤道付近までしか行った事が無い。
ハズなのだが・・・。
「政府の馬鹿共が、隠してやがったな?」
「その様ね・・・!何かに掴まって!」
「どうしたんだ?ロ・・・」
ドン!ドン!ドン!
ヘリが何かに攻撃されている。
怪鳥らしいが・・・デカイ!
怪鳥を肉眼で確認したマリアが窓の近くまで歩いてくる。
そして・・・
「焼き鳥にしたら美味しいかしら?」
と言う言葉と共に、怪鳥を雷が貫いた。
美味しいかどうかは別だが、確かに黒く焦げている。
今は怪鳥だけだったものの、シルドア諸島は怪鳥だけではない。
場合によっては龍すら現れる危険区域
ヘリの墜落だけですんでラッキーだった。
「ここ何処だ?」
「あれ?みんな何処?」
「何か地面が上に・・・」
「・・・・・・・・・あの猪、美味しいかしら?」
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