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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 第4話 ブラッディ ( No.145 )
- 日時: 2010/04/25 01:07
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)
『ギャア!ギャア!』
島の上空を旋回する怪鳥たちが騒ぐ。
それと同時に近くの子島から大爆発が起き、
キレイな緑の森がキレイな紅い炎の海に変わった。
コレは恐らく現状から考えて能力関係で言うとマリア位だろう。
それか、海賊の何者かだ。
「あーあー、血の気の多い。ブラッディね」
「ブラッディ?」
「言ってなかったね、ウチの船の猫の強いやつナンバー2だよ。肉弾戦ではフィオより強い」
フィオの兄弟的存在らしい。
しかし、今気になっているのはそのブラッディの相手だ。
場合によってはロゼの仲間の場合も考えられる、
急いでその場へ向かうべきだろう。
「急ぐよ。手、捕まって」
何だか嫌な予感が・・・
前は黒刃に120km以上投げ飛ばされた。
それを考えたら投げられた場合絶対に痛いだけではすまないが、
そんな考えは必要なかったらしい。
「魔法道具、エンゼルウィング!」
半透明の天使の翼だ。
すごい勢いで上昇し、そのまま旋回
そして爆発箇所に向かう。
流れるように滑空し、
焼け残った木の上へ降り立つと、
2人は辺りを見回した。
中々見つからないが、
すぐに次の爆煙があがり見つかった。
「あそこの黒髪の男!」
「あー・・・ブラッディ、やってくれてるわね」
ここからは両手を挙げて降参しているようにも見える。
その相手は、シュイだ。
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