ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

第6話  集合?召集?   ( No.151 )
日時: 2010/04/25 17:39
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)
参照:

「おー、せんちょ。どした?」
「どした?じゃ無いでしょうが!何暴れてるのよ!シルドアで暴れるのはダメって何回・・・」
「あー、分かった分かった——…!」

ドス!
っと音を立て、
ブラッディの頬を掠め近くの焼け木にパレットナイフが突き刺さった。
パレットナイフと名前があるが、
果たしてそれは木に突き刺さる代物か?
否、普通は刺さる刺さらないの前に刺さない。
飛んできた方を見ると風変わりな鮮やかな紫色の髪の
誰かが立っている。
海賊の仲間だろう、
服に絵の具がベッタリ染み付いている。
現状だけでは絵を描いていたらしい。

「ダメよ、ブラッディ。船長の命令は絶対」
「ウッサイ、フィオ!船長なんて名前だけだろ!」

その言葉は最もだ。
『船長なんだから副船長の俺にまかせっきりにしないでくださいよ』
とまで言われていたし、
反論は出来ない。
しかし、少し考え込んだ末
言い返した。

「君さ、いい加減にしないと実力行使して言う事聞かせるよ?」

来た!
暴力使いますよ発言!

「良いぜ!できる物なら!」
「ハイハイダメよ〜」

船長の言葉と同時にブラッディを縛っていた
鎖がドンドン太くなっていく。

「あ!テメ!離せ!」
「大人しくしなさい、さもないと食べちゃうよ?」

鎖の先端の頭が話した。

「いい加減、集まらないとね。政府の馬鹿がここの生き物を殺しちゃう」
「政府!?やっぱりここに研究施設があるの?」
「あるよ〜、いっぱい」

その言葉の直後、大きな鳥が紅破とマリアを運んできた。

「一応戦力は揃ったな」
「私を置いて行くなんて酷いよ!」
「ゲ!レーセ!何時の間に?」
「ヘリに忍び込んでいたのよ!」