ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

第5話  思わぬ収穫 ( No.17 )
日時: 2010/04/18 13:09
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)

ドルルルルル・・・・

バイクを走らせ、Eブロック研究施設から
最寄のRブロック研究施設へ来た。
たいした理由はない、ただそこに
今回殺そうと思っているターゲットが居るから。
それだけだ。

「崩れちゃわないかな?」

と言う呟きとともにバズーカ砲が研究施設の門を
轟音を轟かせ、突き破った。
怪我人…パッと見警備兵が12人…まだ1人残っている
でも、そんな事関係ない。
向かってくる奴はただひたすら・・・

「殺る」

呟くと同時に曲刀が空を舞い、サブマシンガンを持った研究員の首を次々切り落としていく
その間、彼女は唯一笑う。
何故なら、嬉しいからだ。
自分以外に造られるものが減る、そんな考えでの殲滅だったから。

「メインコンピューターは・・・そこを右かな?」

と、新人研究員の死体から見取り図を剥ぎ取って確認する。
もはや鬼そのものだ。
場合によっては鬼すら可愛く見える。

「何よ・・・コレ。また新しいの造ってたなんて・・・・・」

思わぬ収穫だ。
しかし彼女の目には、哀れで歪な自分と同じ生命体として映ったのは誰も知らない。