ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

第7話  脱出 ( No.29 )
日時: 2010/04/04 11:55
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)

侵入したまでは良かった・・・しかし
思わぬ仲間?の出現により、
脱出予定時刻が5分遅れた。
何が問題かと言うと、
そのせいで第2部隊が到着し、
2人を阻んでいたのだ。

「数が多すぎる、手榴弾よこして」
「手榴弾・・・これかな?」

慣れない手つきでレーセが手榴弾をロゼに渡す。
渡したまでは良かった。
しかし、渡して受け取る時に問題発生
ピンが抜けて爆発した。

「った〜く、髪の毛グシャグシャ・・・」
「しょうがないよ」

レーセがわざとらしく言う。
コイツ・・・・・・楽しんでやがる!
そんな事よりも、脱出が優先だ。
近くの壁を蹴りで大穴を空け、外へは出た。
後は、起爆スイッチを押すだけだ
・・・のはずが、起爆しない?
アンテナが壊れている。

「困った、近寄って爆発させるしかないかな?」

と言い、近寄る。
もちろんマシンガンの餌食だ。
しかし、ことごとく避ける。
そしてたどり着いた
研究施設の半径10以内、
アンテナがなくても電波が届く範囲だ。

「あ〜ばよ♪」

と言う言葉とともに、研究施設は爆発して粉々になった。

「さて、次は何処行こうかな?」

と言い、2人はバイクにまたがるとその場をすばやく去る
ごくありふれた光景とは程遠い。