ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 第10話 悪夢 ( No.44 )
- 日時: 2010/04/05 15:43
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)
ニンゲンは・・・だらしなく口を開いて死んでいく。
ニンゲンは・・・運命には逆らえない。
そんなニンゲンが・・・・・私にはうらやましい。
「どんな考えを持つのも自由だけど、生き物として成り立った考えを持つべきよ。メネシス計画?ふざけるんじゃねえぜ?ニンゲンさんよォ」
少女が男に暴言を吐く
暴言を吐かれても仕方の無いことを今までやってきたのだ。
そのやってきた事は・・・
「私を造り上げるまでは許すとしよう、その後に造ったバイオロイドの事は・・・許さないけどね」
と言い、少女は炎の燃え盛る溶鉱炉の中へと男を投げ捨てた。
しかし、溶鉱炉の中から男の姿が!
「私がこの程度で死ぬとでも思ったか!」
マズイ!このままでは引きずり込まれる!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!
「なんだ、夢・・・か」
「オイ!出来たぞ、曲刀!」
ドス!
音を立てて机に曲刀が突き立てられる。
刺さった所が軽く焦げている?
「新機能の追加だ、投げると・・・」
言いながら曲刀を投げた。
話くらい終わってからにしろよ
と言う考えを知ってか知らずか、2本目を投げるのを止めた。
投げたものは刃から炎を上げ手元に戻ってきた。
「従来の奴は、投げても戻ってくるだけだ。だから今度は、投げた後空中で炎が上がるようにしておいた」
「何でも出来るのね」
「コレを可能にしたのが摩りガラスのような刃だ、大気摩擦によって炎を上げる」
「ほぇ〜」
完全に棒読みな返事をする。
もちろん、頭に今の説明の欠片すら入れていない
そんなこんなでもうすっかり夜だ。
最近寝てないな、と思い少女は寝る。
生物兵器とは思えないくらい大人しい
しかし、生物兵器として作られた以上
生物兵器として造った者を殺さなければ自由にはなれないのだ。
「まったく、無理しやがって」
「この様子だと、10日は寝てないわね…サイボーグってうらやましいわ。肌荒れ起してないし!」
「言うなシャル、コイツとは長い付き合いだが未だに考えが読めない」
「珍しい事もあるものね、私も寝るから見張り夜露死苦、湖流ちゃん」
「・・・・・・マジかよ」