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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 第12話 姉 ( No.48 )
- 日時: 2010/04/05 15:46
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)
コツ・・・コツ・・・コツ・・・
暗い廊下を3人の人影が歩く。
大きさは、160〜170程
戦闘能力は見た目での判断は不可能。
そんな光景を最上階のパソコンで眺めている人物が2人
ビルのオーナーだ。
「何処行くの?」
「私のネーさんの所よ」
「エレベーターに乗ってすぐですよ」
言われるがままエレベーターに乗る。
それを確認したオーナーは、エレベーターのブレイカーを落とした。
そんな事をされてはエレベーターは落ちていく!
非常用のブレーキが働くはず…なんて甘い考えは通用しない。
「あ〜も〜・・・サタンちゃんがブレイカー落とした見たいね」
「その様で、階段にも恐らくダイナマイトが仕掛けられてますよ」
「私に任せてよ」
と言った直後、整備用の窓から出たレーセが
エレベーターを吊るすワイヤーを持ってエレベーターを下から上へ投げ上げた。
・・・・・・・・スゲェ怪力
最上階へ着くと瞬時にシュイが綺麗な黒塗りの刀で
墜ちていかないように固定する。
早い!
「いらっしゃい、ハル」
「今はロゼよ」
何とも落ち着いて話し合う。
普通ならもっとこう何かなる筈なのに・・・。
「さて、君等が来たのは何故か・・・と言うのは私は分かっているが、確認だ。何をしにきた?」
「私の弟・・・つまり、クローンを取りに来たのよ」
「やはりな、地下研究室の鍵だ。連れて行くがいい」
「私を元に貴方が、貴方を元に彼が造られたのは・・・何か意味があるのかしら?」
「金属の入ってない血縁者が欲しかっただけよ」
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