ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

第13話  姉弟喧嘩 ( No.49 )
日時: 2010/04/05 22:05
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)

ドォオォオォオォン!

地下冷凍室にとてつもない爆音が響く

「だからさ、いい加減協力してよ」
「悪いなネーちゃん、断るぜ」
「聞き分けが無いんだから」

やれやれ、仕方ないと言った感じで
今まで冷凍保存されていた『弟』の体を腕を持って軽々と投げ飛ばした。
表面の一部がまだ凍っていて、100kg近い体重を片手で投げ飛ばす
そんな姉弟喧嘩は中々無い。

「だ〜か〜ら、行かねえって…言ってるだろうが!」

今度は『弟』が『姉』を投げ飛ばす。
『姉』は壁に直撃し、壁は崩壊
今にも地下室が崩れそうだ。
しかし、2人はお構い無しに続ける。

「いい加減止めなさーい!」

そこで、一番上の姉の声が地下室に響く。

「ゲ!レイリー!」
「ハイハイ、呼び捨てはダメよ〜」

一番上の『姉』は『弟』の首を掴むと地面に叩きつけた。
叩きつけられた床がヒビ割れている、とんでもないパワーだ。

「さて、コレ連れて1階に戻るよ」

と言い、一番上の『姉』が『弟』を担いで地上へ向かった。

「ったく、勘弁してくれよ。修理費がかかってしょうがない」