ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

第1話  作戦会議→脱出 ( No.54 )
日時: 2010/04/06 15:18
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)

「・・・後2時間したらこの町から出るぞ。さて、どうする?真っ向から政府へ向かっても、多分お前等ごときでは死ぬぞ」

ビルのオーナーのサタンが会議を始める。
2時間後、この町は壊滅するらしい。
詳しい方法は教えてはもらえなかったが、
中心から半径50kmはあるような町を
どう壊滅させるかは中々の見ものだ、
恐らく核爆弾でも落すのだろう。

「ヘリ1機あればどうにかな…」
「爆弾降らせて煙の中に降り立ち、回りのやつらを消す・・・ッてワケ?無理よ、国会は沢山あるし…何より周囲のガードは頑強な百戦錬磨の猛者ばっかりだからね。・・・後は私のバックアップマシンかな?」

バックアップマシン?
会話をさえぎった『姉』を軽く睨みながら考える。
『姉』のバックアップってことは強いのか?
しかし、『姉』が強いとは到底思えない
R-5000はHALのプロトタイプだ。
場合によっては今一番強いのは私!
のはずだが、サタンはロゼの方を向くと軽く殺気立った。
感情が読まれているらしい、こいつもかなり強い。

「後、1時間半・・・実質1時間か…そうだ、忘れていた!シュイ!話し方は普通でいいぞ、冷やかし終了だ。」
「分かった」
「へーぇ、サタンが改造したんだ」
「私は兵器製造会社の実質社長だからな」
「じゃあ、このビルは会社のものか」
「ああ、その通り・・・時間だ、会議は終了。この町を脱出するぞ、迎えは来ている。屋上へ行け、ヘリが居るハズだ」
「何言ってるの?」
「この町はあと時間で死の放射能に汚染される」

放射能か!核爆弾じゃないの!?
爆破しないの?
しかし、そんな事を言っている場合ではなさそうだ。
屋上には黒いヘリが留っていた。

「マリア、脱出するぞ!」
「了解です」

見た目はシュイと同年代くらいの女子高生だ。
しかし、能力者かサイボーグだろう
ヘリコプターのキーを回さずに配線を握るとエンジンが点くのだから。

「さあ、本社案内しよう」