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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 第5話 協力者 ( No.68 )
- 日時: 2010/04/08 21:52
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)
「それで…どうする?迂闊に攻め込もうものなら電磁銃の餌食だぞ」
「私はレールガン位では死なないよ」
「レイリー、お前は関係ない。ロゼの協力要請だ、私にはロゼを保護した以上協力義務がある」
「そのロゼの姉の私にも義務はあるよ」
流石は脳みそがコンピューター並なだけある、
否定のたびに正しい方向へと自分の発言を曲げていく。
そんなレイリーを見て
ロゼはうらやましいと思うが、
そうはなりたくないとも思う。
「研究機関の本部に私も用があるのだ、仕方ないが…ディンに協力を・・・」
「アイツはダメよ!氷漬けになってるし、暴れるかも・・・」
「そうか、ならばコイツしか居まい」
と言い、電話を手に取り何処かにかけている。
「悪いのだが、協力者が必要でな」
『報酬は弾むのか?我輩は金でしか動かん』
「もちろんそのつもりだ、内容を聞い・・・」
『我輩の千里眼からするに・・・研究機関の本部がどうとか言っているらしいな、机にある記録からするに・・・壊滅だろう。楽しそうだな、報酬の話は無かった事にしてくれ』
「どういうことだ?」
『こんな機会は滅多に無いだろう、我輩は楽しめればそれが報酬でもいいのだ』
「そうか、では頼む」
『承知した、すぐそちらへ向かうとしよう』
ブツン!
ツー…ツー
電話が切れた。
全員、会話の内容を聞き取れていたらしい、
既にその話へ突入している。
「ロゼ、協力者が決まった。協力者はウェダだ」
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