ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

第2話 相打ち ( No.84 )
日時: 2010/04/11 13:19
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)

「さあ、ここからは私の一方的な攻撃よ」

語尾にハートが付いてる…
そんな事より考えろ!
どうやって形勢逆転をすれば・・・。

「くたばれ!」

勢いよく拳が飛んでくる!
避けなければ!…しかし体が動かない

「絶体絶命…といったとこかな?」

確かに奥の手などもう無いし、反撃できる余力も2発が限界、
反撃した所で致命傷にならなければ
こっちが力尽きて死ぬのは目に見えている。
狙うのは…眼と脳天のどちらかだ、
目を狙えばしばらく動きを止めて回復できるし、
脳天を狙えばそのまま持ち帰りだ。
考えているうちに敵の拳が目の前まで迫っている。

「脳天に…決定」

2発攻撃できても殺られては意味が無い
1発分の余力を残しつつ、攻撃を防ぎ
強力な一撃を叩き込む!

「案外…脆かったわね」

何とか毒の雨の中、勝利を収めた。
しかし、この猛毒の雨の中、再び動くのはいかなる生命体でも不可能だろう
力尽きて倒れる2体の生物兵器を研究員が回収していくのは当然だ。