ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

第4話  Japan RI-01 ( No.91 )
日時: 2010/04/18 13:22
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)

「・・・・・・・・・・・・・服どこかしら?」
「あ゛ぞご…剣はあっじ…」

血まみれの研究員を軽く拷問して持ち物のありかを探る。
もはや捕まった時のマニュアルとなっている
そんな時、アイツはやってきた。
R-5000のバックアップ、さっき壊したはずの機械だ。

「……またコイツ…」
「悪かったね、だけど君がいけないんですよ?私に壊されてくれないから」
「へーえ、で…またこの手の戦法?」

スプリンクラーが毒を撒き散らすのを見ながら呆れ顔で言う。
さっきのマシンにさっきの戦法、
この手の戦い方は一度トリックが割れると致命的だ。

「でも、今回はルイサイトだけみたいだけど」
「私のデータは大半が空気圧調整マニュアルのみだからね」

その言葉の直後、スプリンクラーが毒を吐くのを止めた。
そして近くのスピーカーから、

『あーあー、マイクテストマイクテスト…繋がってるか?ボンボン!おーよし、繋がってるな』
「な…何?」
「この声は…Japan RI-01!脱走したようですね、私は捕まえに行かねばならないのでこれで」

コピーが何処かへ向かっていく
恐らくJapan RI-01と呼んでいた奴の居るであろう
放送室だ。

『研究施設内の皆様にお知らせを申し上げます……よくも俺を弄んでくれたな、今度はお前等が遊ばれる番だからな?楽しみにしとけ』

恐らく何処かの放送室でテープを流しているのだろう
音にノイズが目立つ。
研究員のポケットに入っていた見取り図で大体の位置は分かるが、Japan RI-01が何処に居るのか分からなければ意味が無い。

「・・・・・・・・・・メインコンピューターいじって監視カメラを引き込めば何とかなるかな?」

メインコンピューターはすぐ隣の部屋だ、
それに、クラッキング位なら出来なくも無い。

「決定」

すぐにメインコンピュータールームへと向かう
…と言っても目の前だ、
しかもクラッキングしなくても監視カメラ通ってるし…。
しかし、ここで重大な問題が一つ。
Japan RI-01って、どんな顔してるんだ?
被検体のリストをまず調べる…
そして見つけた。

「…女?」
「失礼な、俺は男だ」

後ろに…