ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

第5話 争奪戦   ( No.92 )
日時: 2010/04/13 16:15
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)

「…何してんだ?」
「・・・・・・・・・・・・・・」

黙り込む。
一見何かを隠しているような行動に出るのにも意味はある
それは…

「様子を見させて隙を突き、その曲刀で俺をザクリ…怖いねえ」

一応違う。
しかし、普通のとり方しかしない相手は扱いやすい。
このまま時間を稼げばさっきのアレがコイツに突き刺さる。
爆発音がずっと向こうで響く
ほら、時間だ。
その爆発音は、私が仕掛けておいたトラップ
毒を塗りたくった槍が沢山飛んで来るんだよ?
何で…避けないの?

「なんだ、コレが狙いか…馬鹿じゃねえの?」

と言い、飛んでくる槍を凝視する。
寸前でかわすんでしょ?
…かわさないの?
そんな風に見ているうちに、ドス!ッと音を立てて
腹に突き刺さった。

「何で…避けないの?」
「あ゛?そんなわけねーよ、ホラ」

槍の先が砕けている?
そんな馬鹿な、槍は強化ガラスだから
先の毒の塗ってあるところが突き刺さる…はずなんだけど
なぜ?

「お前も邪魔だな、ここ…乗っ取れないじゃないか」
「私もここ、乗っ取ろうと思ってたんだけどな」
「どういう風にだ?場合によってはやってやる、俺も楽しみたいからな」