ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

第7話 フィオ  ( No.99 )
日時: 2010/04/14 16:45
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)

「じゃあ、タイミング見計らって俺のことあのホムンクルスにブン投げろ」
「はぁ!?」
「だから、ああ、今俺のこと蹴り落せ」

言われるがままに地面へ加速させる。
そして、ボグン!
と音がするのが聞こえた
中の軸が折れたかした音だろう。
これで、人形の一つは動けなくなったわけだ
その直後、ヘリの音が周囲を揺らす。

「よお、助けに来たぜっ!」
「えーと…ウェダ!?」
「いえ、こっちは助手よ。私がウェダ・シェロイン」
「おーい、良いぞ。落ちて来い…もう落ちてきたのか、超重量女」
「・・・・・・・・・・・・・うるさ〜い!この××××××!」

言い過ぎたかもとも思いつつ、
集まってきた人形共をなぎ倒し、確実に距離を稼ぐ。

「強力な助っ人連れてきたから…助猫だけど」

見るからに見の軽そうな奴が高さ50mから飛び降りてきた。

「ミー…シャアァア!」

と唸り、近くのホムンクルスをクッションの代わりにして着地した。
さっきこの2人がやったのと同じ事だが、
動いていく方向と速さが分かっていなければ不可能だ。

「・・・・・・・・・・死んで」

その一言が周囲の生物を窒息させるような
殺気が込められている。
猫ではない?

「また…とんでもないのが来たね」
「気にしない気にしない!」
「我輩のコネだ、とある海賊船から連れてきた」
「・・・・・・・・・私、早く帰りたいよ」
「だったら早く皆殺しにしないと!」
「そんな必要は無い、無駄に力を使うな」

その言葉とともにヘリコプターから縄梯子が下ろされた。
それを上るとともに、奴らが襲い掛かる。

「間一髪だったな」
「・・・・・・・・・・早く帰して」
「ああ、ハイハイ。チョット黙ってろ」