ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 〜シャットダウン〜オリキャラ募集中♪ ( No.14 )
- 日時: 2010/04/09 16:06
- 名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)
Episode1-7 『本城の計画 陥れられた9人』
村田学園 校長室
河原はドアで待機し、本城は校長椅子に座って5人を見ていた。
校長、千種、秀一、鏡矢、七海は黙ってソファーに座っている。
「河原。遠藤刑事はここに来ると思うか?」
「当たり前だ。あの刑事はお前を捕まえるためなら何でもするからな。」
2人が話している間に、千種は目の前に座っている鏡矢にひそひそ話しかけた。
「なんでお前と・・・・前田さんが一緒なんだよ。」
「理由を説明できる場じゃない。それより・・・」
鏡矢は本城と校長の顔を見る。
先ほどの話は、校長と千種、秀一に鏡矢しか分かっていないらしい。
七海や河原はポカンとした表情で聞いていたから。
「・・・・よし。てめぇはここで殺す。」
本城は校長にそう言うと、腰から拳銃を取り出す。
「きゃ!!!」
七海は拳銃に驚き立ち上がった。
本城は七海の方に拳銃を向け、残りの人質の顔を見まわす。
「俺が引き金を引けば、辺りはこのくそ野郎の血で染まる。お前らにチャンスをやろう。おい!!」
すると、本城は千種に拳銃を投げ渡した。
千種は本城の謎の行動に驚き、拳銃をキャッチした。
「お前が校長を撃て。」
「え?」
「慶介!!この子たちを巻き込むな!!!」
「お前は黙ってろぉぉぉぉ!!!!!」
ボゴッ!!
本城が校長の顔面を殴り、校長は鼻を折ってその場に倒れる。
本城は校長の右手を踏みつけ、千種を睨む。
「撃て。そして言うんだ。ここにいる人は全員共犯だと。」
本城は千種に言うが、千種は恐怖と目の前の光景に脅えている。
その時だった。
「動くな!!!」
ドアが勢いよく開き、遠藤と石田がはいってきた。
河原の頭に石田が銃を突きつけ、その間に遠藤が本城に銃を向ける。
本城は遠藤の顔を見ると不気味に笑い、千種の持っていた銃を取り上げ、遠藤に向けた。
「ここまでだ。10分足らずで応援が来る。」
「お前も終わりだ。あれが何か分かるか?」
本城は拳銃で天井の隅についている監視カメラを指す。
全員の視線が監視カメラに移った。
「あのカメラに現在記録しているのは偽装テープだ。つまり、ここにいる人間すべてが犯罪に陥れられるように設定してある。俺の友達のおかげでな。」
本城は拳銃を腰にしまうと、河原に目で合図した。
「父親の命はいつでも奪える。とりあえず俺は遠藤刑事を消したいのだよ。それに、そこの坊主もな。」
本城は千種の方をチラ見した。
「お前をここで捕まえれば丸くおさまる!!!」
「おさまらない、これは計画したものだ。この俺、IQ200の天才が仕掛けた罠にはまったんだよ。第2プランにいこうか。」
本城はポケットから謎のリモコンを出し、遠藤に見せびらかした。
全員は首を傾げ、遠藤は本城に質問する。
「それはなんだ?」
「この校長室に、先日荷物が届いた。そうだろ?」
本城は手を踏みつけている足に力を入れる。
校長は唸り声をあげながら首を縦に振った。
「それはどこだ?」
「・・・・金庫の上・・・・・」
遠藤は校長のデスクの隣にある大きな金庫を見た。
金庫の上には開封禁止と書かれた張り紙が貼られてあるプラスチック製の箱が置いてある。
「中にこの部屋をぶっ飛ばす程度のニトロが入ってる。このリモコンが壊されても、自動的に作動する。作動後3秒後には跡形もなく全員ドーン!!だ。」
本城はそう言うと、窓から身を乗り出し、遠藤の方を見た。
「偽装テープで、今日俺と河原はここに来ていないことになっている。お前らは、逃げた方がいいと思うぜ。」
本城は最後にニヤリと笑うと、そのまま窓から外に出て走って逃げて行った。
「くそがっ!!!」
河原は石田の拳銃を奪い取り、そのまま窓を飛び越え走って行った。
「・・・・石田!!追いかけろ!!!」
「で、でも銃を・・・・」
「いいから追いかけて捕えろ!!!!!」
石田は遠藤の怒りに恐怖を感じ、急いで窓を越えて2人を追いかけて行った。
遠藤は千種たちに近づくと、これからのことを話し始めた。
「君らはここにいろ。俺はあいつらを追いかけるが、その内ここに応援が来る。」
「ちょっと待って!!」
遠藤に鏡矢が話しかけた。
「さっき、あいつが偽装テープって・・・・・」
「心配するな。さすがのあいつもそこまでできない。」
遠藤はそういうと、窓を乗り越え3人を追いかけて行った。
しかし、遠藤はこの時気付いていなかった_____
本城の本当の______
計画と頭脳の恐ろしさを_______
次回、まさかの急展開!?