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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 旅人ノ街【ツドイマチ】 ( No.119 )
- 日時: 2010/07/19 20:04
- 名前: 譲羽 (ID: fgNCgvNG)
【46】
ヤドリ(以下、ヤ)「あんたが私をつくったの?」
一二三(以下、一)「そう」
ヤ「ふーん。ヤドリギのからまった木に人の骨?よくこんな珍しい素材手には入ったね。」
一「骨は親の形見。全世界を統べる者が化身に使っていたモノの骨なんだって。ヤドリギは人形造りで一番魂を定着させやすい素材だから…高かったけど。最初だし」
ヤ「あぁ!やる気の問題とかもあるよね!!」
一「そうかな?失敗は嫌だったけど」
ヤ「まぁ、立派な素材すぎて凄い物なのかわからないけど、造ってくれて感謝だよ!」
一「名前は?」
ヤ「ヤドリギからできたんだろ?ヤドリ。私はヤドリだよ?」
一「一二三。窓付一二三。よろしくね」
ヤ「もっと嬉しい顔しなよ?まったく、じゃあ変わりに私が笑うね?」
「あははははははははははははははははははははははははは」
夢を見ていた。ずっとずっと昔の夢を
白縫さんに起こされて目が覚めた
周りを見渡してももう、ヤドリはいなかった
さっきまでいたのにもういなかった
あの強気な笑い声がもう聞こえなかった
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