ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 堕落した天使(微グロ注意!) ( No.78 )
- 日時: 2010/04/11 20:42
- 名前: 野々花 (ID: F35/ckfZ)
1-2「悪に雇われた2人」
「我がマスターのために、ここで消えてもらいます!」
黒髪のショートヘアーに黒い瞳の10代くらいの少年が現れる。
「このフルリール、お相手いたしましょう」
真っ青なストレートロングヘアーに、真っ赤な瞳を持った18歳くらいの美女が現れる。氷をイメージしたような人だ。
「マスター?」
「レオンさんはご存じありませんね。私達は彼がマスターと言った悪に仕えていたのです」
「じゃあ、この者らも悪の使い?」
「恐らく」
「なんなのよ!?あたし達の邪魔をするなら、容赦しないわ!!」
「消えてもらうね」
「覚悟して下さい!」
「ふふっ、行きますよ〜」
それそれが愛用の武器を取る。リン、エルマー、レイラン、ライティーニの4人は氷をイメージした美女と戦う。
「じゃあ、僕らはこっちを」
「俺もこちらを相手にしよう」
「俺もだ」
「敵部隊を殲滅します」
それぞれが会いようの武器を手にして、シード、レオン、悠也、ディナの4人は少年を相手に戦った。
「その程度ではフルリールに勝つことはできませんよ?」
「くっ、思ったより強いじゃない!」
近づこうとすれば漂う冷気が冷たくて火傷する。
「ここはあたしにお任せを〜」
ライティーニ、得意の炎属性の特殊攻撃で攻める。
「そうね!炎属性を主体に戦いましょう!」
リンの一言で炎属性を持った攻撃に切り替える。
「くっ、炎とは…。卑劣!」
氷を得意とするフルリールは炎には弱いのです。
「卑劣も何もないよ。貴女を倒さなきゃ私達は前に進めない」
「あたし達の道を阻もうとするのならば容赦しませんからね〜」
「こちらは物理攻撃主体で戦います。物理攻撃力を上げて戦いましょう」
ディナがそう命じ、シードが物理攻撃力上昇の呪文を唱える。
「術師!?なかなか侮れませんね」
こうなっては私が不利か…。だが、そんなことで負ける私ではない!
「覚悟!」
最後に皆で攻撃をした。殺さない程度に、少し手加減をして。
「くっ…。強い!」
逃亡しようとした後ろ姿を追い、その腕をつかむ。
「まだ行くな」
レオンが声をかける。欠かせない戦力になると思ったのだろう。
「敗者に情けをかけるつもりですか!?」
「情け…。そうなるかもしれない。ディナ、話してくれ」
「はい。貴方はマスターに『悪を倒す善の組織』と言われ勧誘されませんでしたか?」
「えぇ、確かに言われました」
「それは嘘です。自分の利益の為に弱い人間を使っているのがマスターです」
「…。貴女は、一度あの方に仕えていたのですか?」
ここまで詳しい情報を知っているとは…。
「はい、自身の欲の為に人を殺し、人を使い。最低な卑劣漢です」
「そんな者に仕えていたとは…。不覚です」
「あの方は大変嘘がお上手。気にすることではありません」
「優しい方ですね」
「そんなことは御座いません」
「フルリールさんに戦いを止めさせます」
「お願いします」
ここで無駄な戦力を使うわけにはいきません。
「フルリールさん!」
「なんです!?」
苦手な炎属性で攻められ、ギリギリ状態だった。
「私達はマスターにいいように使われていたのです!無駄な争いはやめましょう!」
「なんですって?」
「あんた達、マスターの本性を知らなかったの!?マスターはあたし達をいいように使うサイッテーな男なのよ!?」
攻撃を止める。それを知らないで仕えていたのね。マスターは嘘が上手いから、すぐにどんな人でもだましてしまう。
「そうだったのですか…。フルリール、嘘を仰った方を許せません…。これから復讐しに行きます!」
「それならあたし達も同じ目的ですからね〜」
「一緒に行く?」
「…」
群れをなして歩くのは得意ではない。
「ここで貴方が去れば金を渡すことはもう終わりです」
「…それは困るな」
「ならば、ついてきて下さい」
「あぁ」
金を理由に振り回されるとは、俺らしくない。
「では、参りましょう。同じ目的を持った者同士、仲良くいたしましょうね?」
「当然です!」
