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前書き*

僕があの時見たのは、“永遠の闇”という世界だった。そこには光さえ届かない。全てが闇で、闇は全て…、その世界にはぴったりの言葉だ。
僕がそんな世界に堕ちたのは、偶然なのか必然だったのかは分からない。だけど、確かな事は一つ。僕はもう“人”ではなく…、“永遠の闇”から生まれる“悪魔”の“契約者”になってしまったという事。悪魔と契約が交わされた者は、ただその悪魔に蝕まれ、悪魔に身も心も…全てを奪われる。そして、悪魔から契約者を解放するには、その者を“殺す”しかないのだ。

…全ては偶然で始まり、そして必然的に終わりを告げる。…しかし、もしもその運命に対峙し、その定めを変える事ができるなら…僕はもう一度、君に会う事が許されるかな？
…そんな事が許されるなら僕は、運命に抗おう。幻想のような、そして叶うことのないちっぽけな願いを抱きながら。