ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 右手には銃を、左手には…まだ無い ( No.15 )
- 日時: 2010/04/26 21:26
- 名前: teech ◆Puie0VNSjk (ID: /od6a26Q)
1.5話 Ⅲ
「まだ話せましたか、大丈夫ですよ・・・政府は私が破壊してあげますから眠りなさい」
鬼が剣を振り上げた、そして
「はぁぁぁぁああああ!」
ゴス!バタン!
視界に入っていた鬼が突然消えた、そして新たに誰かが視界に入った
「・・・・・十六夜?」
「記憶を少しいじるよ・・・組み換え!」
バァン!と音がした、相手の能力の力が消えたようだ
「アンタみたいな雑魚が喧嘩売るんじゃないよ、自分もまともに制御できないのに」
「うっ・・・」
正論、間違っては無い
「それにアンタは第九位よ?ここは第五位の私に任せなさい」
「ふざけるな、後方で俺の援護・・・・」
「他人に喧嘩売っといて背中見せて逃げてる人類の援護?ふざけないでそんな奴の援護なんかするくらいだったら私は死んだほうがましよ」
言っていることは事実で否定は出来ないが一々五月蝿いな
「悪かったね五月蝿くて、けどカスに言われたくはない」
「お前も心が読めるんだったな・・・」
「まぁ恋人同士なんだから仲良くやりなさいな」
『恋人じゃない!!』
「あらー?声までハモってるよ?」
ん?あれ?今のムカつく声って・・・
「ムカつく声って・・・マ、マスター!」
十六夜は目の前にいる煙草を吸っている白いスーツを着た男にそう言った
「マスター・・・」
「どうした?こんなボロボロで」
「すみません・・・」
「いいんだよ、今回は許してあげるしボーナスを出す」
「え?」
「鬼を誘導してくれたからね」
フフ、と笑った、少し君が悪かったが今は頼もしい
コン、コン・・・・靴の音と共に暗闇からまた鬼が出てきた
「マスターロード・・・貴方ですか、最近私を嗅ぎ回っているのは」
「だまれ、鬼の真似事やってる馬鹿に言われたくは無い」
「ギルド・檻神(オリガミ)・・・一つの才能が長けている者しか入れない団体」
「ああ、そこのトップにいる・・・まぁカスに自己紹介なんてするつもりは無い」
「しなくていいですよ、私はあなたを知っていますから」
「そう、なら話が早い」
マスターの武器はスティック・・・武器の名は「ライン」
ラインを出して鬼に向けた
そして言い放った
「お前を手に入れたい」
『・・・・は?』
今度は三人が声を合わせていた
流石の鬼も焦っていた
そして何かモジモジしている
「つ、潰すんじゃなくて?」
「いや、この場所でお前を全力で潰す」
「言ってること可笑しいですよ?今はもう嫌ですよ?用事あるし、あなた気持ち悪いし、馬鹿だし」
「だまれ、気持ちは悪いは認めても馬鹿は認めない」
「気持ち悪いは認めるんですね」
そういって十六夜はため息をついた、俺もため息をつく
「だまれよ十六夜、それにお前はもう俺に捕まってるんだよ・・・下を見ろ」
「・・・何?これ?」
下を見た
地面には緑色の線で出来た正方形が幾つもあった
線に触れると、ジッ!と微かに音がする
「能力・ネットワーク型・・・」
俺は声を漏らしてしまった
ネットワーク型を持つ人間は少ない、そしてそれ故に強いが使いにくい
マスターはそれを使いこなしていた
「ロードフィールドさ、カッコいいだろ?」
「カッコいいとか別にして・・・・厄介ですね」