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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 右手には銃を、左手には…まだ無い ( No.3 )
- 日時: 2010/04/15 20:52
- 名前: teech ◆Puie0VNSjk (ID: /od6a26Q)
第一話
見える傷、見えない傷
どちらもある
嫌になるほど痛い
けど逃げるわけはいけない
だって————「————会う・・・・」
「起きろカス」
ゴスゥ
「ぐあぁぁぁぁぁぁあああああ!」
血がぁ!血がぁ!
アイツ本気でハンマーで殴りやがった!!
「あ、すまんな手が・・・」
「滑った無し!」
「取れ・・・」
「取れたも無し」
「取れ・・・てハンマー持って勝手に殴ったんだ」
「いってぇ・・・・」
俺の姉はやりたい事をやる素直で(悪い意味でも)自分の思いを突き通す人だ
だが俺には容赦がない、今日はハンマーだったがたまに銃で俺の頭を撃ってくるのだ
ありえない、本気で酷い姉だが武勇伝は多い、芸人の何とかラジオのネタ以上に
「はっはっは!まぁ良いじゃないか≪高速治癒≫があるんだから」
「スキルに頼るつもりはない・・・まぁいつも殺ってくれて助かってるけど」
何か俺Mみたいだな・・・・オレ、オチツケ
俺は頭の傷を触った
血は固まり、傷は塞がっていた
「しっかしすごいねぇアンタのスキルは」
「人の体で遊ぶのはやめろ、殺すよ?」
今朝一番の笑顔で言って見せたつもりだった
鏡を見た俺はその先に移る俺を見た、物凄い不機嫌な顔をしていた
「いや、笑えないよ、その冗談・・・・はは」
(結局笑ってるじゃん・・・・)
世の中には不思議なことがある
何故か俺は死ぬことが出来ない
傷はすぐ塞がり、俺は死なない
ハンマーも刀も銃も爆弾だろうが戦車でも何でも持って来いだ
何故かと言うと?決まってるじゃないか、おきまりだよ
俺は、人間では・・・・・・
ない
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