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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 寂しい町、他人の手。オリキャラ募集 ( No.14 )
- 日時: 2010/04/25 14:36
- 名前: 金平糖 ◆dv3C2P69LE (ID: fh.wbL8r)
第4話
朝、いつもなら学、スクーシニャと三人で学校に行くのだが今日はなんとなく一人で行った。
その途中、嘉神と哀舞に会った。
「おぅっ!榮島おっはー!」
嘉神雅焔は亜麻色の馬鹿みたいに長い髪を揺らしながら手を振った。
背が低くて、五月蠅く、子供っぽい。
つーか、コイツは小学生なのではないかとみんな言っている。
「おは……」
隣りの哀舞冥は嘉神とは正反対でどこか大人びていて、どうして嘉神と一緒にいるのだと思ってしまう。
哀舞は青色の髪をポニーテールにして風でポニーテールがゆらゆらと揺れていた。
この二人とはクラスメイトで、それなりに会話をする。
そして夏の修学旅行(来月)では、この二人とは同じ班なので仲も悪くない。
ん、待て……修学旅行って男子は僕、学、スクーシニャで……
うわっ、僕は学の前で泣き出したりしそう。
「うぉーい。エイジーマはなにボーとしてるのー?」
嘉神は僕の頭をペシペシと叩いている。
「やめんかい!お前より馬鹿になったらどうする!」
「ヒドイッ!まるで私がバカみたいじゃん!」
嘉神はキシャーっと言って僕のほっぺたをプニプニし始めた。
連打、連打……一秒間になんと18プニプニ……
「ムッキャー!高橋名人か!」
孝政は戯れているうちに昨日の事を忘れ、気が楽になっていた。
昨日の事ともう一つ、
力の欠片の事も彼は今、忘れてしまっていた。
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