ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 絶対少女!!  ( No.68 )
日時: 2010/05/21 18:05
名前: ユエ (ID: 6U7QBJXl)

紅家は代々、炎系の能力者の家系だ。
そして、瞳が赤。 これが、紅家である証拠。

海雪は孤児だった。 心也も孤児。
たしか、海雪の両親は能力者に殺された。
そこを紅家の者が助けようとしたのだが……。

助けることができたのは、海雪だけだった。
海雪の両親は、とっくに死んでいた。

そりゃ、能力者嫌いになるだろうな。
(勿論私もだろう……)

そろそろ夕食の時間だろう。

◇   ◇   ◇

「りあむー? そろそろ夕食だってさー」

わたしは隣の部屋にいるはずのりあむに呼びかけた。
そして一応ノックをして、

「入りまーす☆」

入室。 わたしの部屋と同じかぁ……。
あたりを見回すと、ベッドの横に立っているりあむを発見した。
わたしの声、聞こえてなかったのかなあ?

「りあむ? ご飯だよっ」

そう言い、りあむに近寄る。

「   ッ   」

だ……れ……?! 
振り向いたりあむは、りあむじゃなかった。
いや、りあむなんだけど。

冷たい瞳でわたしを睨む。 無表情で。

「り……ぁ、む?」

「───……。 心音? どうした?」

あれ? 幻覚だったのかな?
普通のりあむだ。 気のせいだったのかな?

「ううん、何でもないっ! 夕食だよ……」

気のせいだった、よね?
わたしとりあむは、食堂に向かった。