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Re: 新 誰もわたしを殺せない ( No.4 )
日時: 2010/04/19 17:46
名前: カイスイス ◆bGmJzgr3/6 (ID: UAynsV1W)

第三話「親友」

ランは怖かった。とても怖くなった。
冗談とは思えなかった。
ただ怖くなった。

しかしランは自分に落ち着けと、念じた。
「こ、こんなのあるはずないじゃん。馬鹿馬鹿しい。
 み、みずほだってそう思ってるはずじゃん。 
 ば、馬鹿馬鹿しい。」

 異常なぐらいの声の大きさで独り言をいった。
それは、自分の恐怖感を忘れるためでもあったのだ。
 とりあえずみずほに電話をかけようとおもった。 
みずほのあの辛口評価を聞きたかった。また
「意味わかんない。不幸の手紙からの進歩0だね。」
などといってくれるだろう。そう。ほんとはみずほの声を
聞きたかっただけであった。安心したかった。

 そう考えているうちに、電話がかかってきたのである。
「もしも・・・」
「あ、あんたはどっちのグループなの!!!
 早く教えて!!!!早く!!!!」
「みずほ?みずほなの?」
「そうよ。だから教えてどっちなの?」

親友のみずほのこんな声は聞いたことなかった。恐怖と不安が混ざった、この声を。

「みずほ落ち着いて。」
ランは自分が出せるかぎりの落ち着いた声をはっした。
「こんなのうそに決まってるでしょ。みずほだっていってたじゃん。大丈夫だから。ね?」

「ありがとう」
みずほを幾分落ち着いたようだ。
ランは不思議に思った。みずほらしくないと。みずほに落ち着かしてもらおうと思ってたのに、逆になっていたのだ。
「みずほ?何があったの?手紙がきたぐらいで?どうせいたずらかなんかでしょ?」

「ご、、、、ごめん。あせっちゃって、私ああいうの実は苦手なのよ」
「そうなの。あっそうそう。どうせ冗談だと思うけど、
 私、殺されるがわなのよね。もう笑っちゃう。みずほは?

「え。。いやその。。わ、私も殺されるがわよ。・・・・よかった。ほんとよかった」

 
そのときのみずほはおかしかったがランはまだ、恐怖に絡まれてるだけどろうと考えた。
しかしその考えは、ランの大きなミスであり、大きな闇をみすごしていた・・・・・・・・・・