ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

7話*死神と人間

+*流羽奈side

紫の髪、蒼い瞳。そして凛とした不思議な雰囲気
声をかけた人物の顔を流羽奈は知っていた

「こ、孤寂さん!?」

「その通り。けど、孤寂は本当の名前じゃない」

本当の……名前じゃない?
どういう意味だろう

「私は死神。魔界から人間界と呼ばれるこの世界に来た者。死神に名字は無いのだ」

だから仮のものなのだ、と彼女は語った
魔界だとか死神だとか言われてまだ理解する事が出来ない
分かるのは彼女がこの世の者じゃないってこと

「此処は『闇蝶の館』という。汝の願いは何だ?」

「ちょ、話が突飛すぎて分かんないよ……」

「そう。此処では人間の持つ邪悪な願いを叶える場所。汝の願いを叶えよう」

マジで……凄いなぁ
と、変なところで感心してしまう

「……後宮　美由華を消してください」

「フフ、いいよ。その代わり終わった後に対価を頂くね……」

そこで、私の意識が遠のいて、プツリと意識が途切れた