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Re: 闇夜の惨劇 ( No.58 )
日時: 2011/04/23 19:24
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: VYCQ1KaR)

2話*無意味な相談事

1時限目の休み時間
やっと授業が終わり昼寝でもしよう、と茜凪は寝る体勢を整えた
と、そこへ苦手なモノのカテゴリーに分類される人間がやってきた

「ねーねー茜!! 聞きたいんだけどさぁっ」

……煩い煩い煩い煩い煩い。そんなに大声出さんでも聞こえておる
というか……せんとは私の事か!? 彼女とはそんなに親しくないぞ……
馴れ馴れしいにも程があるわ莫迦者!!

「……何」

「あたしの彼氏が最近冷たいんだけどぉ!! どーすればいいと思うぅ〜?」

「……他の子に聞いて欲しいんだけど」

「皆に聞いてまわってるの!! ねぇ教えてよ!!」

なぁ、こ奴斬っても良いと思うか?
ああ、でも依頼以外の人間を殺すのは掟に反するのだったな……
依頼がきたら殺したいわ

「そうだな……一度話し合いの場を設けてみるのはどうだろう」

「ええ〜!? それだけぇ!?」

「みーさき! 茜に聞いても無駄だって! 彼氏居なさそうだもん! それよりさぁ———」

甲高い声で駆け寄ってきたのは江藤 春佳。笹森 美咲の友達らしい
にしても失礼な物言いだな。確かに彼氏はおらぬが、そんなもの私には必要ない
居ても邪魔か、相手が不幸になるだけだというのに……

「茜凪……お疲れ様」

「セン、御疲れ」

「……ありがとう。2人も聞かれたようだな」

げんなりとした茜凪に話しかけてきたのは、妃恋とセルシェーンだった
2人も苦笑いを浮かべていた

「ええ。意見は茜凪と同じだけれど」

「あたしはねぇ〜「そんなら別れちゃえばぁ?」って言っといた!」

「セルシェらしいな……」

そんなこんなで休み時間は終了
結局昼寝も出来ず、茜凪は眠たい目を擦った
次は……英語、だったか
よし、寝よう