ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

デスタイム 〜二十四時間以内〜 ( No.15 )
日時: 2010/05/05 12:49
名前: カスタードクリーム (ID: JgiXnGnD)

「明良、その子は?」
「同じクラスの、宮永海奈。」
「信用、出来るの?」
麗子は、不信感を隠せなかった。
海奈は、悲しそうに笑った。
「怪しいですか?」
「えぇ。一体如何して、今出てきたのかしら?物音を立てずに来たって事は、私達が此処に来る前から居たって事でしょ?じゃなきゃ、こんな物が多い部屋を静かに移動するなんて、無理よ。」
麗子の言うとおりだ。
物音を立てずに移動するのは、絶対に無理だ。それに、ドアは重い物を置かれている為開けるのは不可能。
「怖かったの……。」
海奈は、声を震わせて言った。
仕方ない、か。海奈だって、このゲームの参加者だ。
怖いのは皆同じだろう。
「これから、如何する?」
麗子が言った。
「取りあえず、鍵を探そう。」
麗子も、明良も賛成した。
海奈は、賛成しない様だった。
「新さんは、足を怪我してるんでしょ?だったら、もう少し、休んだ方が……。」
「おれ、足は怪我してるけど、少しなら歩けるぞ?。」
仕方なく、海奈も賛成した。
俺達は、部屋から出ると『とっても、熱い所』を探して歩き出した。





(俺は、生きてていいのか?)





歩いていても、皆と差がつく。
やっぱり俺は、足手まといなんだ……。





残り時間___21時間15分___