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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- デスタイム 〜二十四時間以内〜 ( No.3 )
- 日時: 2010/04/25 14:06
- 名前: カスウタードクリーム (ID: JgiXnGnD)
俺が目覚めると、そこは見覚えの無い暗い部屋。
頭痛が酷くて、視界も良くなかった。
俺が居る部屋には、床に何かが沢山散ばっていて、足場が悪い。
「な、何だ・・・此処?」
俺は、ゆっくり体を起こした。
「痛っ!!」
俺の手からは、真っ赤な鮮血が垂れた。
どうやら、床にはガラスが落ちていたらしい。
「夢、じゃ・・・ない?」
よく判らない状況の中、俺は薄っすらと見える、ドアへ向かった。
『ハァ〜イ!!新君。』
急に何処からとも無く、ヘリウムガスを吸った様な変な声が聞こえた。
『最後の参加者が目覚めたので、ルール説明をしまぁす。』
(最後の参加者?何だ?)
『このゲームは、とある工場で行われています。』
声は、とても楽しそうな感じで、話している。
(俺以外にも、誰か居るのか?)
『参加者同士、協力するなり、殺し合うなり好きにして下さぁい。勝ち負けは無いけど、工場から生きて帰れれば、君達の勝ちね。』
俺は、訳が分からなかった。
殺し合う、協力・・・生きて帰る?
『二十四時間、つまり一日以内に脱出出来なかったら、自動的に工場は爆発します。出口の鍵は、工場内の何処かにありまぁす。じゃ、頑張ってね。』
これが、あのゲームの始まり。
これからの二十四時間は、本当に長くて、辛かった。
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