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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Episode26 兵 ( No.101 )
- 日時: 2010/05/30 13:37
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆Kaim8JsO5s (ID: cYSZrqDn)
「おい、コレ例の海賊船じゃないか?」
「ああ、似ているな」
船繋場へ行くと、既に軍の兵隊が船を調べている。
ッたく、勝手に乗るなってーの、
私は気が短いんだ、
「ねえ、私の船だ、早く…降りてよ?」
マストに空いた穴を調べている兵士を片手で掴み、
海へと投げ落とす。
それを別の兵が見たらしく、ドンドン船の周りに、
蟻の大群のように群青色の制服を着た兵共がやってくる。
それまでは計算済み、
その後も、考えている。
「おい!そこの男!投降しろ!」
ブラッディに気が付いたらしい、
全員が全員、ハンドガンのような銃を向ける。
しかし、それはハンドガンなんていう生易しい物ではなく、
ハンド・レールガン。
つまり、ハンドガンサイズの電磁砲なわけだ。
しかし、それを向けられてもたいした反応をしない3人を見て、
1人が発砲、すると次々に銃を撃つ!
「あのさ、避けれないとでも思ったの?」
アリスの問いかけに答える事も無く、
ただ撃つ!
しかし、2人にはことごとく避けられ、
クィークに至っては弾丸が通り抜ける。
「私が始末しましょう」
その言葉が兵の聞く最後の言葉となった。
遥か上空から氷の雷が全ての兵を貫いたのだ。
「あのさ、クィーク。無駄な殺しは今度からしないでよ」
「ッたく、ホント俺んとこの船長に似てきたな」
「仕方ないよ、弟子だもん」
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