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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Episode46 記憶 ( No.148 )
- 日時: 2010/06/14 18:15
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆kaIJiHXrg2 (ID: cYSZrqDn)
「おい!……起きろ!」
耳元で誰かが叫ぶ。
ウルサイな、静かにしてよ、人が寝てるってのに。
そういえば、一から寝てたっけ?
と言うか、いつ寝たっけ?
……覚えが無いな、でも、この声は覚えがある。
確か、我が海賊船を…海賊船?
そうだ、私は海賊をやっていた。
今の声は……そうだ、初めて私の船を襲ってきた海兵か。
……なんでそれを知ってるんだ?
初めて襲ってきた?
馬鹿な、私は今ここで、初めて船を襲撃されている。
「…ふぁ…?ったく、人が気持ちよく寝てたのに…」
アリスはグシャグシャと頭を掻くと、言葉を続ける。
「…海兵だ]
へ〜、海兵、敵だったっけな…!
前にも言った!
確かに言った!
何故…?
ではここに居る私は誰だ?
そうだ!あの時神って奴に殺されて・・・殺されて・・・
どうなった?
「海兵…?ねえ、アーレインの方角ってどっち?」
海兵は呆気に取られたような顔をして、
無視した上で船へと乗せようとする。
「あぁ、そういえばブラッディ居たっけ」
その言葉の直後、アリスの姿が消え、
船へ乗ってきた者全てを殺し、
海へと放り込んだ。
そして、辺りを見回すと、海兵の船がある。
恐らく、それで私のことが世間へ漏れるのだろう、
始末しなければならないな……。
「Satan recall ! からの斬撃砲!」
凄まじい威力の真空波が海兵の船を貫き、
見事に沈没させる。
「ブラッディ!アーレインに行くよ!」
「……何だよ、船長。今日はやけに目の覚めた顔してるな、俺は眠くてしょうがないのによ〜」
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