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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 第10話 訪問者 ( No.17 )
- 日時: 2010/05/01 18:28
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)
「・・・薬は…残っているか?」
その問いかけにまったく耳を貸そうとしずに、
キキョウは銃をそいつの頭に着き付けた。
それを空かさず俺が他の方向へ向ける。
「お前…土方か?」
「知り合い?」
見覚えがある。
暗殺組織『ヘッドクラッシャー』の暗殺部隊隊長!
「部下を逃がすために自ら投降したって聞いたが本当だったとはな。ここであったが百年目、その首斬り落としてやる。と言いたいが、傷を治してからだ。俺の気がゆるさねえ」
「お前ごとき、この場でミンチに出来るが?」
そう言うと、黒い蝶の模様の入った二刀の片方を抜き、
俺目掛けて切りかかる!
それをダガーナイフを盾にして軌道をそらす。
しかし、直ぐに刀をしまうと、
「まあいい、薬は有るか?」
「ある」
キキョウに聞く。
キキョウが今の内なら殺せると思っているらしく、
腰の銃へ手を伸ばすが、
それを見透かしたように片方の刀を握る。
「コイツ、強いぞ?」
「でも結局は殺さないといけない」
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