ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

第13話 キキョウ目線で… ( No.24 )
日時: 2010/05/04 14:37
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)

都市中心部の陸軍の養成学校に向かう途中、
当たり前のように敵に出くわす。
敵も、私達も、皆、
養成学校内の弾薬などの武器が目当てだ。

「…………」

表の人格を押し込み、表に出る。
その間は体のコントロールを失うため、
多少よろける。
しかし、倒れる前に体の主導権を握り、
持ち直す。

「シア!逃げてろ!」

あの馬鹿が叫ぶ。
お前に何が出来るんだよ?
私の発生を促進したお前に何が…、
何が出来るんだ!
心の中で叫ぶが、
表に声とならずに、
ドン!
と言う音と共に、銃弾となり吐き出される。
怒りは…怖い、
時にそれは人間としての心を砕く。

「キキョウか!?悪いな、そっちのデカイヤツ頼む!俺はこっちのマシンガンヤロー殺るから」

そう、私はただの戦闘員のような、
そんな存在だ。
その存在が、
感情を表にぶちまけるには、
ただ…、

「殺すしか無いなんて…」