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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Episode8 不死鳥 ( No.63 )
- 日時: 2010/05/20 13:01
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)
「さあ、今度はこっちの番かな?」
「その様で。まあ、勝てなくも無いけど降参しとくよ。死なねえからな」
それを聞いてアリスが瞬時に人の姿に戻る。
コイツには聞きたいことが幾つかあったからだ。
「あのさ、この辺の海域でコンパス狂わせてるの君?」
「さあ?俺じゃないな」
「じゃあ、怪盗Qって君?」
「それは正解。正しくは怪盗クィークだ」
「最後に一つ、船員にならない?」
それを聞いて少し考え込む。
まあ、それが普通の反応だろう。
しかし、こいつに限っては考える所が他と
どこか少し違った。
「船員って、何のだ?貨物船とかはパスだぞ?」
「…海賊よ。考えが何でそっちにいくの?」
「生まれつきだ、気にするな」
「いや、どうしても気になるから」
2人は情報交換をしながら港へと向かったが、
何と出たのは樹海の港とは反対方向…。
ブラッディの奴…おちょくってやがる。
「どうすっかな…」
「飛べばいいと思う、こんな風にさ」
クィークは言葉通り宙に浮かんで周囲を見渡すと、
ブラッディを見つけたらしい、
アリスの手を掴むと港へと高速飛行し、
ブラッディの真上からアリスを落した。
「グェッ!」
「よくも置いていったな!この馬鹿猫〜!!」
「ミ゛ャ〜!!」
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