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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Episode9 東の洞窟 ( No.67 )
- 日時: 2010/05/20 14:17
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)
「と言う訳で〜…新しい船員が増えました〜。ワ〜…。何か反応無いの?」
「だってさ、増えたって言ったって、まだ3人だぞ?」
「記念すべき3人目ってことで」
ブラッディが軽く呆れたような顔をして
こっちを睨む。
普段はヒョウキンな顔なので、
急に睨まれると案外怖い。
「これから何処行くんだ?」
「いい質問だよクィーク君」
「普通に喋れ、ほら、いつもの間の抜けた喋りは何処行った?」
「お前ちょっと黙れ。まだ何処も行かないよ、本拠地に戻って作戦会議だよん」
「作戦会議?何だそれ、美味いのか?」
この猫は作戦会議という言葉の指す物が
分かっていないらしい、恐らく今は本気で
食べ物の名前だと思っているに違いない。
目が輝いているのがいい証拠だろう。
「この海域でコンパスが使えない原因が他にあったので探すんだけどどうやって探せば良いかなってことを話し合うの」
「う゛〜あ゛〜!そーゆーのパスゥ〜」
「俺に心当たりがある」
「心当たり?」
「東の洞窟だ。この間の地震で洞窟内に地下から何かが押し上げられているらしい。もしかしたらそれかもしれない」
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