PR
ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Episode10 苦しみの波動 ( No.68 )
- 日時: 2010/05/20 20:42
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)
クィークに案内され3人は洞窟へと再び樹海の中を冒険していた。
洞窟に近づくにつれ魔物の数とレベルが明らかに上がっていっている、
洞窟には何か魔物の力を増加させる物があるらしい、
洞窟に近づく一歩を踏み込むたびに苦しみに満ちた魔力が3人を襲う。
「ねえ、洞窟には何があるの?」
「知らん。山賊の噂では珍しい鉱石が地表まで出てきているというのが大半だが…。誰も確認してはいない」
「う゛ッ!あ゛!あ゛ぁあぁぁあああ!」
何処からか誰かが苦しんでいるかのような声が聞こえる。
どうやら生き物、しかも人間のようだ。
こんな唸り声、人間か魔人くらいにしか出せない。
死神や悪魔は痛みを感じないし、
アリスの師匠に関してはこんな状況有り得ない。
「あれ?塞がっている?塞がれているな」
「退いて、吹き飛ばすから」
アリスは先頭に立ち、右の中指を洞窟をふさいでいる岩に押し付けた。
そして…ドオン!
勢いよく破壊したが、内側には黒い霧のような壁が構えている。
人為的な物だ、黒魔術の類である事に間違いは無いだろう。
「退け、俺がやる」
ブラッディが右手に剣を構えながらアリスを無理やり退けると、
一気に剣で切り開いた。
「おお、まさかまさかの副船長。どうしたんだ?ヴァムせんちょー」
「俺に…近寄るな。…死ぬぞ?」
PR