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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Episode17 錆付いた蓋 ( No.87 )
- 日時: 2010/05/25 21:26
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆Kaim8JsO5s (ID: cYSZrqDn)
「その口調は姉の方か?」
「ごめーとぉ〜、姉だよん」
先ほどとは打って変わって腑抜けた態度…
コイツ、何者だ?
「何者だ?ってカオしてるねぇ〜…。私はフレア。フルネームは死ぬほど長いから今は言わないけど」
「そんなフレアが何の用?」
「勘が良いね、素敵な能力を知ったばかりの不思議の国のアリスにはまだ知らない力もありました、その錆付いた蓋を空ける方法を教えに来たわけよ」
能力の隠れた面に気が付かせにわざわざ用の無い奴の所に普通は来ない。
何か目的があって私の能力を利用しに来ているのだろう、
一応ここは能力を知った方が良さそうだ。
ついでに発動方法も…。
「貴方が私に能力の使い方を教えた所で何のメリットも無いでしょ?何で私の所に来たのかな?」
「う゛ッ!鋭い質問…。ここは正直に答えるべきかな?」
「言え」
フレアに剣を突きつけ軽く脅す。
「おい、止めておけ。フレアはお前より数段強いぞ?」
「ハイハイ」
それをヴァムが抑止する。
それなりに…ではなく私よりは確実に強いらしい。
この世界は腕っ節と権力が物を言う。
逆らわないのが無難だろう。
「じゃあ、単刀直入に言おう。アリス、君は私達と共にこの腐った世界を叩き壊すんだよ」
…マジか
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