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Episode19  上級白魔法 ( No.91 )
日時: 2010/05/26 22:08
名前: 禰音 鏡幻 ◆Kaim8JsO5s (ID: cYSZrqDn)

今、船に乗り太陽神殿へと向かっている。
理由は、フレアの勧誘を蹴るためと、
能力を入手するためだが、
メインは勧誘よりも能力入手だ。

「ねぇ、ブラッディ、まだ?」

「ああ、もう数秒で着く。目の前だ」

目の前には何も見えない。見えるのは孤島のみだ。
何処に神殿が?

「神殿って何処?」

「あの陸全部だ」

…マジか!
見えないと思っていたが、既に見えていた!?
それにしても、陸全てが神殿だとは思わないよな…。

「少し…揺れるぞ。何かに掴まってろ」

ドォオオオォォォン!
爆音と共に、海岸を津波が抉り、
地面に乗り上げた。

「やっぱ島に上がるにはコレが一番良いな」

「何処が!? 何処がいいのですか!? 」

クィークが講義するがブラッディはまったく知らん振りだ。
それを私がなだめている。

……え?私が?

「アンタ、誰?」

「アンタ、誰?」

そこにいる私は私を見たとたん、
同時に同じ言葉を放ち、
鏡のように同じ動きをする。
まさか…何らかの黒魔術?

「おい、アリス。気をつけろ、数十年前、最強のサイボーグが手間取った上級白魔術だ」

…上級白魔術か。
確かに、

「それくらい倒せなきゃフレアには勝てないもんね」

「それくらい倒せなきゃフレアには勝てないもんね」

「何でアリスはそんなに他人に勝つことにこだわるんだ?」

「負けず嫌いなんですね」