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0-4「カタワレ」

「…タキシードうさぎさん、あたしを人間サイズにして」
「…」
お姉さまは楽しそう。これから、お姉さまのご主人様がお姉さまを見つける。お姉さまは誰かに仕えることになる。人形として最大の喜び。
「…」
桃花は…。誰にも買ってもらえない。誰も桃花を必要としてくれない。何があってもご主人様の命令には一生従うという忠誠心は誰にも負けないつもり。
でも、外見がちょっとお姉さまの方が綺麗だから…。だから誰も桃花には見向きもしてくれない。
「誰も桃花を見てくれない…」
桃花は、お姉さまだけ買ったご主人様を恨みます。そして、そのご主人様を桃花の手で消してしまう…。『仕える人がいる』という人形として最大の喜びを味わった後、『仕える人がいない』という人形として最大の悲しみを味わってもらいます。

誰かが桃花を買ってくれたとき、その復讐はします。この心は、誰にも変えられませんからね…?

誰カ桃花ヲ買ッテ　誰カ桃花ヲ必要トシテ
誰カ桃花ヲ愛シテ　誰カ桃花ヲ愛シイト感ジテ

桃花ハゴ主人様ニハ絶対逆ラワナイ　ソノ辺ノ自分ノ事シカ考エナイ『脳ナシ』トハ違ウノ。

ネェ、オ願イ。誰カ桃花ヲ買ッテヨ…!!