ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: SURVIVAL GAME オリキャラ募集!! ( No.26 )
日時: 2010/05/03 23:42
名前: いち ◆mBjthR0pMA (ID: PmZsycN0)

STAGE Ⅳ 「恐怖・28チーム」

1つ目の時計を手にしてから、3時間あまり。

俺たちは、辻の武器を探すために、森を南に移動していた。

地図があったので、武器の宝箱はすぐに見つかった。

「お〜、やっと俺の武器が見つかるよ〜」

辻はほっとした様子で武器を取りに行った。

箱を開けると……

「何だコリャ?」

辻が取り出したのは、小さな星型のネックレスだった。

「へ〜キレイ〜。でも、それ武器になるの?」

真理奈が首をかしげながら言う。

「おかしいな…」

俺はネックレスが入っていた箱を見てみる。

すると、箱のそこに「TRICK STAR」と書かれていて、その横に小さく「RARE WEAPON」とも書いてあった。

「トリックスター…レアウエポン?」

「何だそりゃ????」

辻は英語が大の苦手だったな(俺の予想だが)

「箱に書いてあるのが本当なら、お前が見つけたネックレスは、かなりの武器だぞ…」

「本当なのかよ? そうは見えねえけどな〜」

「私も見えない〜」

バカコンビは特に考える気はないらしい。特に期待はしてないが…

「とにかく、それは取っとけ。大事な武器かもしれないからな」








「そうそう、もってたほうがいいと思うよ?」

「……!!」

後ろに、3つ人影が見えた。

「誰だ!!」

「どうも、28チームでーす、初めまして」

真ん中にいた人影が一歩前に出た。男だ。その顔には薄ら笑いが浮かんでいる。

「俺は、黒瀬隼、一応このチームのまとめ役、ヨロシク、雑魚チームさん」

「何い〜? 雑魚だと…!?」

辻が何故か過剰に反応している。そんなに気に入らなかったんだろうか…

「ほらほら、お2人さんも自己紹介して!」

そういわれて左右の2人も前に出てきた。

どちらも女だ。左はナイフを持っていて、右は短銃を二丁持っている。

右の女が先に話し始めた。

「あなたがたのような庶民に自己紹介の必要性は全く感じないのですけど…まあいいですわ。私は如月桜香。私の名前は一生覚えておきなさい!」

なんだこいつは、どこまで人を見下してるんだ。

だが、恐ろしいのは左のほうだった。

「ふふふ…石切舞だよ…そんなことより、君、名前なんていうの…?」

俺は石切と名乗る女を不気味に思いながらも

「遠野…秋夜」

と答えた。

「へえええ〜、秋夜君かあ、ねえねえ、秋夜君、君を殺す時、君はどんな悲鳴を上げてくれるのかなあ…?あ〜、早く秋夜君をバラバラに切り刻みたいよお…」

思わず吐き気をもよおした。この女は、石切舞はイカれてる。まともな人間では決して無い。

「いやいや、ごめんね、秋夜君。舞ちゃん、ちょっと残酷でさあ〜、ま、なるべく舞ちゃんに殺される前に殺してあげるよ」

黒瀬はさらっとそんなことを言いやがった。

「どうかな…死ぬのはあんたかもよ?」

俺は日本刀を抜きながら言った。

「へえ、君も剣士なんだ…俺もだよ!」

そう言うと黒瀬は背中に担いでいた剣を抜いた。

その剣は、まるで血のように赤かった。

「カッコイイでしょ? デーモン・ソードって名前なんだって」

「そうかい…俺のはトリックスターって言うんだぜ!」

何故か辻が会話に割り込んできた。

「へえ…誰だか知らないけど、君のネックレスもレアウエポンなんだ…全然見えないけど」

「俺は辻健太だ!」

だから、辻、噛み付くとこおかしいだろ?

すると、石切が突然

「ああああああああ〜!!!」

と叫びだした。

「ど、どうした? 舞ちゃん?」

「ねえ黒瀬君! 早く秋夜君と戦わせてよ! バラバラにするんだ、バラバラにするんだ!!」

「なんなんですの? このイカレ女は…」

如月がため息をついている。

どうやら、チームワークは抜群、というわけではないらしい。

少なくとも、石切からは、協調性などかけらほども感じられない。

「ま、いっか…秋夜君、悪い、やっぱ舞ちゃんと戦って!」

そう言うと、黒瀬は

「俺は辻君と戦いたいな…」

と小さくつぶやいた。

「上等だコラ!! 返り討ちにしてやる!!」

辻は初戦闘なのに、ずいぶん張り切っている。

「では、私はあなたとですわね」

「ふんだ! 私あんたみたいな人を見下す女は大っ嫌い!!!」

真理奈も何故か気合十分だ。

「それじゃあ…始めようか!!!」











その言葉を合図に、死闘が始まる—!!

残り90チーム