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Re: SURVIVAL GAME 第2ステージ終了 ( No.275 )
日時: 2010/09/12 11:22
名前: いち ◆ovUOluMwX2 (ID: PmZsycN0)

PROLOGUE—Ⅱ

「ん……」

どうやら、気を失っていたようだ。

俺はゆっくりと立ち上がり、辺りを確認する。

「ここは………」

《気がついたか》

突然、後ろから声がした。

振り向くと、そこにいたのはスーツに身を包み、サングラスをかけた男だった。

「お前は……」

「私は黄泉の国の案内人だ。遠野秋夜、お前は死に、この黄泉の国に飛ばされたのだ」

案内人は事務的に告げた。

「そうか……」

案内人に言われて思い出した。

俺は第2ステージ終了間際、刹那と名乗る女に殺されたんだった。

しかし、黄泉の国とは……

「お前には2つの選択肢がある」

案内人が突然口を開いた。

「選択肢?」

「そうだ。ここで黄泉の国の人間として永遠に暮らすか、または死に抗い、ここから脱出せんともがくか、だ」

そんなのは考えるまでもない。

「俺は、ここから脱出する」

「良く考えろ。1度決めてしまっては2度と選択肢を変えることはできん。もしここで脱出を選択した場合、脱出できるまでお前はずっとこの黄泉の国にとらわれ続ける」

それでも、俺は退くわけには行かなかった。












「俺は、脱出する」

「結構」

こうして、俺の黄泉帰りの死闘が始まった。