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第１話　篠坂千秋の日常
（北條祢々・語り）

「篠坂千秋は異形だ」
これは、我が如月学園生徒内ではあまりにも有名な噂である。


ここは新聞部の部室。如月学園の西校舎２階の突き当たりにある、学園内で唯一太陽の光が当たらない場所だ。
「と、いうわけで、北條祢々！」
「は、はいぃぃ！」
指をわたしの方に向けて、新聞部部長の那賀渉蛇先輩は言った。人に指を向けてはいけません。
「お前は今日中に、篠坂千秋の”異形”を探って来い！」
「え、えぇぇ！」
正直言って、わたしは篠坂千秋が苦手だ。同じクラスで、いつも怪しい笑みを浮かべている怖い人。
「いやだなぁ……」
「うるさいぞ北條祢々！　さっさと篠坂千秋を探しに行くのだ！」
「は、はい……」


しょ、しょうがない……。
探しに行くか……。



続く！！！