ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 死ねば  い い の に …     参照1000突破!! ( No.111 )
日時: 2010/06/23 19:55
名前: mk ◆U/y1JW1WZk (ID: Ot.qag7u)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode


     25話
    「まだ」

 …?

 私は目が覚めると天井が見えた

 「目覚めた?瑠璃」
 「お兄ちゃん…」

 家の天井か… 良かった__
 
 そして気を失った理由を思い出して言った

 「淳っ……!!」


 ——自分で名前を言うだけで怖いよ…

 

 それと同時に私は思った

 『 ま だ 殺 す べ き 人 間 が い た 』


 恐怖と殺意が同時に込みあげてくるのが不思議だった

 でも死んでほしいから感情など関係ない


 
 「お兄ちゃん 私、あいつを殺さなきゃ」

 「誰だ…?」


 「さっき電話してきたキモい男」

 兄はどんな反応をするんだろう?

 もしかして怒ったりしたら…


 「お前の手は汚させないよ!!俺が殺してやる!!」

 そうだったんだね
 お兄ちゃんは優しいんだった___

 安心する… お兄ちゃんといると

 
 「今からでも始末しに行くか?」

 「あ待って 住所わかんないし…」


 そこが難点だった
 
 住所が不明だということ…
 途中で淳は引っ越ししていた

 「そうか…

  お新聞来たっぽいから取ってくるわ」

 快斗はそう言って玄関へと向かった


 すると5秒もせずに大声で瑠璃に駆け寄った

 「瑠璃!!さっきの淳って奴から手紙が約20通も…」

 
 —本ッ当にしつこい人間だなぁ…

 開けてみると__
 手紙も読みにくく言葉が連なっていた

 『元気?俺は元気だよ。愛してる』
 『また元に戻ろうぜ!愛してるから!!』
 『愛=俺+瑠璃』

 読むのをすぐにやめた

 「 キモい… 」

 単純にキモかった
 愛愛愛愛愛愛愛って…


 中毒になる方向が完全に人と違うんだけど…

 「でもこれで住所わかったな!!」

 
 裏に住所があった

 よし、これであいつも死ぬ…!!!



 「じゃぁ殺しにいくか」

 兄妹そろって人殺し__