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Re: 死ねば  い い の に …     参照1000突破!! ( No.126 )
日時: 2010/07/19 14:56
名前: mk ◆U/y1JW1WZk (ID: W3Oyo6TQ)


   26話
  「殺→?真似?」

 品川 淳__

 ウザくてしつこい人間だった
 顔はかっこいいのに性格がもう論外

 
 私は過去なんて覚えてない!!覚えてないんだ!!

 今はそうやって自分に言い聞かせてるんだ
 でもまた出会ってしまった

 
 淳.宅 
 
 「俺の気持ちは瑠璃に伝わったな〜」
 「伝わったよな 絶対に」
 「真剣な想いが届かないなんてないもんな」
 「殺しとか瑠璃も落ちたなー」
 「でも好きなんだよな」
 「情報屋でも恋はするんだな〜」


 一人で紡ぐ言葉

 切ないにも程がある
 でも本人はそんな事思っていなかった

 そして情報屋で生徒殺しの事件の犯人が

 「 瑠 璃 」ということことも知っていた__


 


 ...淳、自宅前

 瑠璃と快斗は住所通りに向い、家に着いた

 「…兄ちゃん」
 「よし... 行くか」


 インターホンも押さず鍵が開いておりそのまま入った

 
 
 「 ……どういう事だ? 」

 
 あまりにも不自然な光景が目の前にあった
 ここは確かに淳の住所のはずだ


 ——どうして…



 人 の 死 体 が あ る の ?

 あまりにも信じられない状況

 
 人が血塗れで死んでいる
 それも1人ではないのだ

 「…………………5人…——!?」

 計5つの死体

 おかしい 淳はうざいがこういう事はしないはず


 淳は同時刻 信じられない言葉を吐く

 「瑠璃の真似して俺も殺してみたんだよ」
 「始末が面倒くさいから引っ越したけどさ」
 「あ、郵便物に書いた住所間違えた!!」
 「あはは 今頃、死体でも見てんのかなぁ♪」


 その真実は誰も知らない___

 
 「瑠璃、一旦戻ろう家に」

 快斗は冷静言った
 ——私1人だったら失神してたかもしれない

 快斗は言葉を紡ぎだす

 「殺しはやっぱりやめよう」

 その発言に衝撃を一瞬うけた
 だが私も納得をしていた__

 確かに実際に冷静に死体を見ても

 快感もあったもんじゃなかった



 後悔 失望 失敗 反省 誤り 

 **** *** *** *** ***** ** 

 
 私は地面を見ていた

 すると雫が落ちてきた
 ——雨が降ってきたのかな…?

 
 …違う 涙 か。何だ私?後悔してるの?

 自覚のない反省


 死んでいった人間…殺した人間に__

 何て謝ればいいんだろう……?




 「人はもう殺さない」


 もう殺さない
 もう殺せないんだ____