ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 死ねば  い い の に …     参照1400突破!! ( No.129 )
日時: 2010/09/04 11:33
名前: mk ◆U/y1JW1WZk (ID: IhKpDlGJ)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

  27話
 「手遅れ」

「うんっ__」

兄ちゃんを追いかけていった。
 
どうして今まで気付かなかったんだろう?
どうして気付こうとしなかったんだろう…?


そんな私達の背後に何かが舞い降りてきた

「駄目だよ。もう手遅れ!!」

聞いた事のある声
後ろを振り向きたくなかった__

「…っ、、、くずは……」
「久しぶりだね、瑠璃さん♪」

 
今来ないで。

改心しようと思っていたのに。



此処に現れないで。

嫌だった
現実直視が。

今までずっといじめられつづけて…
だから殺せた時は嬉しかった。


けど、わかった。

もうここで終わりにしなきゃって。



けど神様はそんなに甘くは無かった。
どうしてここでくずはが出てくるの…?

「終了なんて始めた時からないんだよ?」
「あの時から瑠璃さんはもう普通の人じゃないの」


やめて。喋らないで…

もう嫌なんだよ。

「だからなんだよ!?」

快斗は敵意むき出しでくずはに叫ぶ。
妹を死に物狂いで庇うように

「確かに普通じゃないかもしれない!!
 けどお前みたいに完全な化物でもないんだよ!!」

涙が止まらなかった。
本当に、ただ、ただ。ただ溢れてきた。

そんな感情も異常くずはは打ち砕く。



「知らないよ。私は人間じゃないですもの♪」


ザッッッ_____

「ぅがっぁぁ…っっ……」
「お兄ちゃん!!!!」


快斗は得体のしれないモノに黒い影で体を貫かれた

一瞬のできごとだった。


「瑠璃...俺は何も..後悔...してない…よ」



一言。



それだけ言って快斗は、



死んだ。

「ぅぅぅ...うわあああぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」


本当に私は手遅れだった。

まだ『殺す』ことに躊躇いがなかった。